蠅の王 -Lord of the Flies-

ウェブと営業と三行日記。

2013年12月

2011年7月に、「キュレーション」について色々考えて書いてみたのだが、結論が出せずにずっとそのままになってしまった。
このまま寝かしておいても、答えが出そうにないので、取りあえず考えたところまでと中途半端だが、投稿してしまうことにする。


⚫ネット上に溢れる「キュレーション」って何?
「キュレーション」って言葉が未だに何なのかよく分かっていない。「NAVERまとめ」での極一部の専門家(原発や放射線など)のように、特定のテーマについて作成者の知見に基づきまとめる行為ならまだ分かるが、気になったニュースにコメント交えて投稿することが「キュレーション」とは全く思わない。

新しい言葉・概念として「キュレーション」を提唱するのなら、元の意味とは大幅に異なる「まとめ」や「リスト化」や「RT連投」といった行為はかなり違うのではないか。元の意味って、そんなにお手軽で知見無しでもいいレベルではないのではないか。

「専門知識と知見により、専門分野と社会の橋渡しを行う」を専門職だけではなく一般の人も含めるのなら、「キュレーション」って言葉・概念も意味があるのかもしれない。一般の人でも、一定の文脈の元に各人の専門分野と知見を生かして、示せることはある、といったような。

「キュレーション」という言葉・概念についてもにょもにょと考えてみると、ネット上にバズワードとして広まっているそのほとんどがただの「選別」でしかないことに気付かされる。ただの「選別」だから、選んだ以上の価値はなく、「文脈」という新たな価値はない。

ただの「選別」を「キュレーション」とか言い出すから、言葉を言い換えただけの言葉遊びになってしまう。「選別」は「選別」でいいじゃないか。どうしても横文字がいいなら、「セレクション」とかにすればいい。
新しい概念・価値・考え方がなければ、新しい言葉を使う意味がない


⚫そもそもの「キュレーション」とは何か
「キュレーター」は、Wikipediaによると、"施設の収集する資料に関する鑑定や研究を行い、学術的専門知識をもって業務の管理監督を行う専門職、管理職を指す。(※curate―展覧会を組織すること)"。展覧会の企画者として、現代美術と社会の橋渡しをする重要な役割のことで、れっきとした「専門職」である。
なので、辞書的には「専門知識と知見により、専門分野と社会の橋渡しを行う」と認識している(合っているかどうかは分からない)。


⚫「キュレーション」という概念を情報全般にまで拡張してみる
「キュレーション」というのは、元の意味を考えると、とてもお手軽RTやリンク集みたいな行為が該当するとは思えない。もし、新しい言葉・概念として提唱するのなら、「専門知識と知見により、専門分野と社会の橋渡しを行う」ようなことを意味するのではないか。

では、専門知識と知見により、専門分野と社会の橋渡しを行う「キュレーション」とは何か。って聞かれたら、原発の件での専門家(not=原発の専門)の方々の情報発信がそれに近いんじゃないかなぁと、ふと思ったりした。私の勝手なイメージではあるが。


⚫「キュレーション」と「報道」「編集」の違い
などと考えてみたが、「専門知識と知見により、専門分野と社会の橋渡しを行う」って、そもそも「報道」や「編集」と何が違うんだ? という新たな疑問が生まれてきた。専門分野と社会の橋渡しって、まさに「報道」や「編集」がやってきたことではないか、と。

ただ、元の意味の「キュレーション」は、専門知識と知見により、専門分野と社会の橋渡しを行うための展覧会を企画するにしても、「文脈(コンテキスト)」が重要なはずだから、そう考えると「報道」や「編集」とはちょい違うかな。

ジャーナリストや編集者が専門情報を翻訳すること」と、
専門家自身が専門分野と社会の橋渡しを行うこと」の違いだろうか。


⚫で、結局「キュレーション」って何?
私は、「キュレーション」とは誰でもできる行為ではないと考えている。何かの分野の専門家、つまりプロフェッショナルでなければ。元の意味での「現代美術」だけではなく、様々な分野においてその専門性を生かし、ネットの時代だからこその新たな価値の創造ができるのではないか。と期待している。

「キュレーション」は、元々現代美術などで使われている言葉で、「キュレーター」という専門性の高い職業もある。この職業は、編集者でもプロデューサーでもディレクターでもない。にも関わらず、「選別」程度の意味でバズワードとして「キュレーション」という言葉を使うのは、失礼と思わないのかだろうか。

現代美術における「キュレーション」のあり方を情報全般にまで拡張できないか、と考えている。が、私自身含め誰も詳しくないので、あまりイメージがついていない。だから、この概念を広めるのであれば、「キュレーション」に造詣の深いプロフェッショナルな方の協力を仰いだ方がいいと思う(既に手遅れな気もするが)。


「専門知識と知見により、専門分野と社会の橋渡しを行う」というのを情報全般にまで拡張するというのは、だいぶ近付いてきている気はするが、まだしっくり来ない。以前とは異なり、「専門家」(科学者や法律家など)が容易に自ら発信できるようになったからこその考え方・概念となり得るのではないか、と漠然と考えてはいるが。

というところまでで結論は出ず。





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営業職というのは、「言葉」を武器として駆使する職業のくせに、自らのノウハウを「言語化」することができない(必要性すら感じていない)人が多かったりする。これは、売上を上げる優秀な営業でも、あんまり変わらない。
なので、新人に教える際には、自社の「価値」をしっかり理解させ「言語化」(定義化)できるようにした上で、目的・根拠・手順を訪問ごとに「言語化」させるようにしている。

営業職における「言語化」は、ノウハウの体系化・可視化の面だけではなく、「検証」という点でも非常に重要である。訪問の際の目的や得るべき情報を達成できたかのチェックには、言語化するのが一番だ。抜け漏れにすぐに気付ける。そして、案件実施後に結果を言語化することが、ノウハウの蓄積に繋がる

「学ぶ」「教える」という行為で重要なことは、「言語化」と「反復練習」だと考えている。なので、例えば新人に営業訪問で同行する際は、事前に「目的」「得るべきもの」「手順」を必ず言語化させて、訪問直後に必ずチェックするようにしている。これを毎回毎回しつこく繰り返す。

自分の言葉が通じ相手の言葉が通じる瞬間はとても好きだ。法人営業の場合、基本的に企業としての目的、目標数値、リソース、時間、予算といった「ルール」「基準」があるので、それらを把握さえすれば、言葉を探すことができる。営業の場合は、その言葉の形が、電話やメールや見積書や提案書なだけだ。

「ルール」「基準」の蓄積というのが「型/ノウハウの蓄積」であり、それらを「言語化」するからこそ、クライアントに自らの価値を伝えることができるのであって。


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LINE Qの記事を書いたら、たまたまlivedoor blogの主要ブログニュースに掲載されて、livedoorの誘導力を自分で体験するという貴重な機会を得ることができた。
ので、備忘録代わりに、色々まとめてみる。

LINE Qの記事が、livedoor blogの12/6(金)の主要ブログニュースに『「これはヤバイ」"LINE Q"真の狙い』というタイトルで掲載された結果、24時間で約23,300アクセス(21,700UU)となった。私のブログの直近4年間分のアクセス数に相当するんではないだろうか……。
(これが、ヤフトピだったら一体どういう数字になるのか、日本最強の誘導力が気になるところ)

ちなみに、livedoor blogの主要ブログニュースに選ばれた記事は、午前11時頃に毎日更新されるようで、livedoor blogのトップ最上部と、livedoorポータルトップ下部のブログニュース部分に掲載される。

そんな訳で、アクセス解析ツールを使って、実際のアクセス状況と経緯を分析してみた。


⚫掲載後の24時間のアクセス状況
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掲載から1時間経過の12時から夜の0時まで、コンスタントに毎時1,000クリック超えと、半日も誘導力があまり落ちないというのは興味深い。


⚫掲載前の1ヶ月間のアクセス数との比較
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1ヶ月間の平原の後にそそり立つウォール・ライブドアの圧倒的な高さ。
あまりに高過ぎて、その前のアクセス解析がまともに見えなくなったよ……。
それまでのこのブログの通常のアクセス数って、記事更新日で50PV前後、更新なしで20PV前後、だったしな……。


⚫12/7(土)時点のIT系ブログランキング
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アクセス解析を見て気付いたのだが、12/7(土)時点のIT系ブログランキングで、3,549ブログ中、ihayato.書店とBlog@narumiを抜いて、まさかの1位。恐るべし主要ブログニュース掲載。
まぁ2万PV/日超えだと、よくよく考えれば月間50万PVクラスだから、1位になってもおかしくはないのだが。

但し、ビジネス・経済系全体(59,886ブログ)のランキングでは、100位以内にも入っていない。
やはり、IT系ブログはアクセス数の観点からでは、メインストリームではないようだ。
ところで、livedoor blog全体のアクセス数上位陣はまとめブログばっかりだと思っていたのだが、ビジネス・経済系ブログに限定すると、まとめブログはほとんどなく、専門家や企業のブログが大勢だった。

なお、アクセス数で判断されるlivedoor blogのブログレベルは、1日で星一つから星四つに跳ね上がっていた(来月には星一つに戻るのだろうが)。


⚫livedoor blogのブログニュースに掲載されるに至った偶然の重なり
この結果は、いくつもの偶然が合わさっての話なのだが、偶然の要素をまとめてみると、

• LINE Qを12/5のリリース直後の夜に試してみた
• 12/5夜に所見をTwitterに書いた
• 12/5夜に何となく勢いでブログ記事を書いて、翌12/6 8:00に投稿した
• 今回はたまたま画像を使った
• いつも通り、記事のURLを同12/6 8:00にTwitterとFacebookに流した
• それを誰かしら経由でlivedoor blogの編集担当が目にした
• 数あるLINE Qの記事の中から、たまたま12/6 11:00からの12/6(金)分の主要ブログニュース掲載記事に選ばれた
(自社サービスの新規リリースなので、元々個人が書いた何かしらのLINE Qの記事を主要ブログニュースに掲載予定だったと思われる)
• 投稿直前に、今回は何となく煽ってみようと記事に追加した「真の狙い」「これはヤバイ」のワードが、livedoor blogの編集担当の琴線を刺激した
• 主要ブログニュース掲載時のタイトルが、編集担当により『「これはヤバイ」"LINE Q"真の狙い』という挑発的なものになった
•『「これはヤバイ」"LINE Q"真の狙い』というタイトルのおかげで関心を引いたのか、 12/6(金)の主要ブログニュース9記事の中で、1位の記事『元宝塚の6股告白に「ドン引き」』とほぼ同数のクリック数を得た(一番少ない記事の約4倍)。

と、まぁなんというか、少なくとも10個の偶然が重なってのミラクル、という訳で。


偶然が重なり過ぎて二度目は無さそうだけど、
初めて「まともにアクセス解析ツールを活用できた」貴重な経験ができて良かったな、と。

LINEが、スマホ専用Q&Aアプリ「LINE Q」をリリースされたので、
「コンセプト」「何ができるのか」「投稿促進施策」「スパム対策」「課題」「今後の展開と狙いについて」などについて考えてみた。

そこから見えてきたのは、日本ひいては世界で、LINEユーザーをベースに「インタレストグラフ」のデファクトを構築しようという野心的な狙いである。はっきり言って、これはヤバイ。アイデアだけなら誰だって思いつくだろうが、この精緻な設計と実現力はハンパない。

などと勝手に予測してみちゃったり。

●「LINE Q」はどういうサービスなのか
「LINE Q」は、LINEユーザー同士が日常の疑問などの質問・解決を行う、スマートフォンに最適化したQ&Aサービスです。「今すぐ解決したい疑問」を、いつでも、どこでもスマートフォンから質問でき、また、回答者もチャット形式の画面でスマートフォンからテキスト・写真・動画・位置情報・スタンプなどを組み合わせて気軽に回答できるのが特徴です。また、スマートフォンで登録した方は、PC版(http://lineq.line.me)からも回答できます。
引用元:LINE公式ブログ

【LINE Q】LINE、LINEの友だちと疑問を解決するスマートフォンQ&Aサービス「LINE Q」の提供開始

LINE Q

●「LINE Q」のコンセプト
LINE株式会社は、元々LINEユーザーのコミュニケーションの活性化を自社サービスの軸としている。
よって、他のQ&Aサービスとは異なり、「LINE Q」のコンセプトを一言で言えば、関心のある分野でのLINEユーザー同士のQ&A形式コミュニケーションサービス、と考えられる。
よって、「自身の友だち」との質問・回答を介したコミュニケーションの促進+一般的な「LINEユーザー」全体公開型Q&Aサービスという、ある意味、2つのサービスを1つにまとめたものとも言える。

また、登録時にもUI的にも「関心のある分野」が強く意識されており、
関心のある分野」(所謂インタレストグラフ)経由で、質問・回答によるコミュニケーションを促進する設計であると思われる。

なお、Q&Aサービスは、質問と回答の促進と、コミュニティとして荒れを防ぐことが、サービス拡大への大きな要素となる。

そこで、LINE Qは次のような工夫をしている。質問と回答の促進施策としてのポイント制度、コミュニティとして荒れを防ぐためのLINEアカウント連携と投稿削除不可設計であり、今までに培ってきたコミュニティ活性化の工夫が伺える。


●ユーザーは「LINE Q」で何ができるのか
LINE Qは、最初にLINEログインを行い、LINEとは別のLINE Q専用ID「ニックネーム」と「関心のある分野」を設定する。
そうすると、サービス開始後に、タイムライン形式で「関心のある分野」のみの質問が流れて来て、質問したり回答したりして、コミュニケーションを楽しむことができる。
また、ユーザーごとにマイページが用意されており、他のユーザーの興味のある分野や回答数などを確認することができる。

(質問方法について)
LINE Qは、質問する方法が大きく2つあり、質問する際の見え方を制御することができる。

[1]友だちに限定して質問する
 →「匿名」か「ニックネーム」かを選べる。
   また、質問を「友だち以外にも公開OK」か「非公開(友だち限定)」かを選べる。
  ・匿名の場合:
    質問者名が匿名とだけ表示される。
    他のユーザーからは誰かは全く分からない(ニックネームも)。
  ・ニックネームの場合:
    質問者名にニックネームとアイコンが表示される。
    アイコンをタップすると、そのユーザーのマイページを確認できる。
    また、友だちの場合は、ニックネームの下に、LINEでの本名が表示される

※ 友だちの場合は、ニックネームとLINEでの本名が紐付けられるため、家族などにネット上のニックネームを知られたくない場合は、要注意である。なので、紐付けされたくない場合は、LINE Q専用IDとしてのニックネームに、友だちに知られたくないネット上のニックネームは使用しないことである(私は既に手遅れだった。。。)。
  
[2]分野全体に質問する(全公開)
 →「匿名」か「ニックネーム」かを選べる。
  ・匿名の場合:
    質問者名が匿名とだけ表示される。
    他のユーザーからは誰かは全く分からない(ニックネームも)。
  ・ニックネームの場合:
    質問者名にニックネームとアイコンが表示される。
    アイコンをタップすると、そのユーザーのマイページを確認できる。
    (LINEでの本名は表示されない)

質問は、「私も知りたい」ボタンでシェアやLINEのタイムラインに投稿されることもあるが、シェアNGの設定も可能。

なお、一見して、質問投稿時の公開範囲の仕様が分かりにくい。案の定公開範囲の仕様がよく分からなくて、質問として投稿しちゃっている人が多々見受けられた。


(回答方法・回答の閲覧方法について)
主に、下記3つの方法で回答・回答を閲覧する形になり、「関心のある分野」をQ&Aコミュニケーションの軸としているのがよく分かる。

[1]タイムラインに流れてきた質問(関心のある分野のみ)にそのまま回答する
[2]質問には分野のタグがあるので、関心のある分野タグ経由で、回答したい質問を探す
[3]マイページに、登録時に設定した関心のある分野一覧があるので、分野一覧経由で、回答したい質問を探す


●「LINE Q」の質問・回答促進施策
ユーザーが、投稿(質問・回答)したくなる理由というのは、実はユーザーごとにかなり異なる。
そこで、LINE Qでは、下記のような投稿したくなる様々な理由を複数容易することで、質問・回答を促進させる設計となっている。

[1]コミュニケーション
[2]直接インセンティブ(ポイントプログラム)
[3]自己顕示欲の促進(「ピッタリアンサー」制度)
[4]競争意識の促進(マイページでの分野別のランキング表示)

LINE Qは、質問と回答促進の直接インセンティブとして、現金交換が可能なポイントプログラム制度を導入している。下記のようなポイント獲得可能アクションを設定することにより、ユーザーの質問・回答の促進をさせることを目的としている。

ちなみに、ポイントプログラムとは、「現金に交換できる」からユーザーのアクションを促進させるだけの仕組みではない。「ポイントが貯まる」=「自分のアクションの積み重ねが見える」ことも、ユーザーのアクションを促進させる大きな要因となるのである。

(ポイントを獲得できるアクション)
・質問する(友だち相手の場合は非対象)
・回答する
・質問者から最も良い回答の証である「ピッタリアンサー」に選ばれる
・“私も知りたい”ボタンを押した質問に友だちが回答し、その回答が「ピッタリアンサー」に選ばれる

(ポイント付与レート・交換レート)
・10ポイント=1円で、30,000ポイント(3,000円分)から10,000ポイント単位で可能。
・付与ポイントは、回答で20ポイント、「ピッタリアンサー」で100ポイント、だった。
 条件によって変動すると思われ、また付与率も特に最初は微調整が行われる可能性が高いので参考値程度。

また、直接インセンティブ系というポイントプログラム以外にも、「ピッタリアンサー」というバッチや、分野ごとのランキング表示という「自己顕示欲」『競争意識」をくすぐる施策も導入している。

これらの施策は、Q&Aサービスの肝となる「ヘビーな回答ユーザー層」に継続利用してもらうには極めて有効な施策だ。


●「LINE Q」のスパム・荒らし対策
ポイントプログラム制度というのは、ポイント好きな「ヘビーユーザー」に継続利用してもらうには極めて有効な施策であるものの、しっかりコミュニティの運営を行わなければ、お金目的のスパムユーザーが大量に入り込み、コミュニティ全体を破壊してしまう諸刃の剣でもある。

そこで、LINE Qでは、サービスのスパム対策として、少なくとも下記のような施策を行うことで、スパム行為やコミュニティとして場が荒れない運営を行っている。

[1]LINEログイン(複数アカウントNG)
[2]投稿した質問の削除ハードルを高くする
[3]投稿した回答の削除禁止
[4]システムのNGワードの投稿自動排除(アラートが出る)
[5]公開投稿のモニタリング

LINE Qは、LINEログイン必須である(ゲストログインもできるがこれは閲覧専用)。
これにより、心理的に荒らしにくくなり、荒らしアカウントが作りにくくなる。
(少なくとも、日本ではLINE以外にはマネできない強力な施策)

さらに、投稿した質問の削除には多量のポイントが必須、回答の削除は不可、という仕様で、荒らし投稿の抵抗感を極めて高くしている。

また、システムでのNGワード指定による投稿自動排除機能や、公開投稿のモニタリングにより、禁止行為(アダルトや出会いなど)の投稿があった際には、「LINE Q」のアカウントの一時停止・削除などのペナルティを科すことで、悪質なスパムの氾濫や場の荒れを防ぐ運営を行っている。


●LINE Qの課題(分かりにくい公開範囲の仕様)
LINE Qは、質問の投稿先が、「友だち」「分野全体(全公開)」と2つから選ぶことができるため、他の人からどのように見えるのか、公開範囲の仕様が、ユーザーからは非常に分かりにくい(実際に投稿してみないと分からない)設計となっている。

登録時のチュートリアルにもなく、ヘルプにも詳しく書いていないので、ユーザーからすると、質問や回答する際の大きな不安材料となるだろう。実際に、LINE Q上で公開範囲についての質問は多くあり、LINE Q上での質問・回答を躊躇していると思われるユーザーはかなり多いと思われる。

・分野への公開投稿の際に、匿名の場合の見え方、ニックネームの場合の見え方はどうなのか。
・友だちへの投稿の場合、本名が見えるのかニックネームだけが見えるのか。
・また、友だち相手の場合、本名とニックネームが紐付けられて見えてしまうのか。
・他には、それぞれの場合のLINEのタイムラインへの投稿の仕様はどうなのか。

といった仕様を登録時とヘルプに分かりやすく記載(できれば図解化)し、公開範囲の仕様についてユーザーの理解を得て、早めにユーザーの不安を解消することが、サービスへの信頼感をもたらし、より多くの質問・回答の促進が見込めるだろう。

※ なお、こういった仕様のユーザー理解は、ネット業界でも軽視している会社が多い。
だが、LINE株式会社は、「ユーザーが嫌がることをしない」「ユーザー理解を重視する」数少ない会社と考えているので、早期の改善を期待するところである。


●LINE Qの今後の展開と狙いについて
Q&Aというのは、そもそも「コミュニケーション」目的と相性が良いサービス形態だ。だが、ユーザーに面白さを継続提案することができずに、あっという間に寂れてしまうのが過去に何度も繰り返されてきた。

だが、LINEユーザーが極めて大規模なこともあり、まだニュースリリースだけで本格誘導を開始していないのに、Q&Aアプリとしてはユーザー数が最初からかなり多い。なので、タイムライン型のUIが最初から賑わっている感があり、すっごくハマっている。

LINE Qは、コミュニケーション活性化目的のサービスなので、如何に「ユーザーの関心」を繋げて、コミュニケーションに結び付けるかが今後の肝だろう。
また、「関心を繋げる」部分のUIに改善の余地は大きいので、今後に期待といったところ。

ここで重要なのは、ユーザーの投稿がもたらす「関心分野」の細分化である。例えば、「マンガ」ではなく「進撃の巨人」。「アプリ」ではなく「写真加工アプリの使い方」といった具合に。

そう。これは、mixiのコミュニティ機能の代替となり得る可能性を秘めたサービスでもあるのだ。つまり、LINE Qが流行れば、mixiのコミュニティは、昔からの人間関係を除いて完全に粉砕される。と予測する。

LINE Qは、単なるQ&Aサービスではない。
趣味・関心で人を繋げ、コミュニケーションを活性化させることで、
本当の意味での「インタレストグラフ」構築しようとしているのである。

つまり、
日本ひいては世界での「インタレストグラフ」のデファクトとなる。
それが、LINE Qの本当の狙いではないだろうか。



●余談(nanapiもQ&Aアプリ「アンサー」を同日リリース)
実は、nanapiも、12/5の今日に、スマホ向けQ&Aアプリ「アンサー」をリリースしていた。
よりもよって、LINEのQ&Aアプリ「LINE Q」のリリース日と被るとは悲惨過ぎる……。
初速の投稿祭りの勢いをごっそり持っていかれそう。

5分以内の即レス率90%!スマートフォン時代のQ&Aアプリ「アンサー」をnanapiが正式提供開始

まぁでも、同じスマホ向けQ&Aアプリで、タイムライン型というのも似ているのだが、設計思想に明らかな違いが見えて、両アプリの狙いを考えてみると、さらに面白かったりする。

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