VOL.3:(ザ・サブリミナル・ヴァーシズ) / SLIPKNOT
お薦め度:☆☆☆☆★
猟奇趣味的激烈音楽集団「SLIPKNOT」の3rdアルバム。

Vol. 3: The Subliminal Verses
同じツナギを着用した覆面へヴィロック9人組の大所帯バンド。
おそらく、現在日本で最も人気のあるへヴィロックバンドの1つだろう。
彼らのバカテク激音のライブパフォーマンスは色々な意味で定評があり、
9人所帯のクソ喧しい激音は、一歩間違えば近所迷惑な騒音だ。私は間違えた。
また、ヴィジュアル的にも、平均身長190㎝強のやたらとゴツイ前衛3人組(2ギター+1ベース)が、ヘッドバンキングする光景は異様そのもの。まさに、魔界。
ところで、DJ担当の奴とかが、時々ライブ中に暇そうにしているのは公然の秘密だ。

さて、肝心の3rdアルバム。通しで聴くと吐きそうになるくらい重たい前2作に比べると、かなりメロディアスになっている。
ちなみに、徹夜飲み明けに前作「IOWA」を聴いたら、止めを刺されて本当に吐いた。
今作は、相変わらず、どうでもいい曲がいくつか入っているのはご愛嬌だが、ひたすら重く騒音にしか聴こえないような曲が多かった前2作よりは、へヴィandメロディックで面白い曲が多かった。2曲目の「The Blister Exists」などは、まさにその真骨頂。
会社に泊まる羽目になって深夜に大音量で聴くと、原初の世界と一体化できること請け合いだ。思わず、リクナビネクストに逝きそうになる。少し遠い目。

深夜丑三つ時まで仕事していると、へヴィロックでも聴いて、音楽ドーピングをキメないと、やってられんのよ。全く。人間なんてクソだぜ。