「娘は事故で死んだのではありません。このクラスの生徒に殺されたのです。」とある中学校。終業式後のホームルーム。1年B組、37人の13歳の前に立つ担任・森口悠子の告白で始まる衝撃の物語。




冒頭の松たか子のシーン。30分。
木村佳乃の最後のシーン。フラリと軽やかに2階への階段を上っていく場面の軽さが怖い。
ひたすら独白が続くだけなのに、緊張感が途切れずに、むしろ上がっていく。
インディーズっぽいBGMが独白に嵌りまくりで、より一層の緊張感を醸し出す。


心の闇ではなく、無知が生み出す事件
心の汚さや悪意を描いた作品ではない
命の大切さ、ではなく命の重さ
血のシーンを除いても、R15と成りうる映画
ミスターKY先生こと、熱血教師ウェルテル
なーんてね


松たか子の圧巻の演技。強烈。そして、怖い映画だ。
映画を観ている最中に、周囲で飲み物を飲む音やポップコーンを食べる音が一切聞こえなかった。
本編とは直接関係のない中学校の風景。授業中に音楽、携帯メールでの回覧、イジメ。
そして、無知故の残酷さ。社会の残酷さ。既視感。
それは、どこかで見たことがあるような残酷さだ。ネット上のあらゆるところで。



「告白」のテーマ曲であるRadiohead の「Last Flowers」が
映画と素晴らしく合っていて、何度聴いても映画の余韻に浸れる。