蠅の王 -Lord of the Flies-

ウェブと営業と三行日記。

タグ:音楽業界

音楽と電子書籍は、電子化による影響や巨大な中間業者(レコード会社や出版社)の
凋落が進むという状況が似ており、よく比較される。
そこで、音楽と電子書籍の違いを簡単に考えてみた。


●データ化の影響
音楽 →データ化すれば国や端末の壁がなくなる。
電子書籍→データ化すると端末の壁はなくなるが言語の壁は残る。

つまり、電子書籍の場合は、日本独自のプラットフォームを構築する
余地があるかもしれない。逆に、世界のプラットフォームから、
日本だけ取り残される可能性も大いに有りうる。

どちらにしても、英語圏の影響を受けにくいことになるので、
世界(と言うより、Amazon・Google・Apple)から遅れることは必至だろう。


●端末間の差異
音楽  →端末間での差は音質くらいとあまりない。
電子書籍→端末により、読みやすさに大きな差が出る。特に、画面の大きさと視認性。

音楽なら、ラジカセでもMDでもCDでもiPodでも、ファイル形式などを
除くとあまり変わらない。

しかし、電子書籍の場合は、iPhoneやiPadのような端末だと、
従来の書籍仕様の縦書きだと非常に読み辛く、端末ごとに最適な
表示スタイルにカスタマイズする必要が出てくる。

つまり、電子書籍を各端末使用にカスタマイズする工程=ビジネスチャンスが
新たに生まれる可能性があり、特にその工程のノウハウを持っている企業
(例:印刷会社など)は、電子書籍という新市場に喰い込めるチャンスがあるだろう。

また、一概に書籍といっても、「雑誌」「漫画」などのグラフィカルな「書籍」は、
iPhoneやiPadのような端末との親和性がより高いと思われ、
早々に紙媒体を喰うことになる可能性は高いだろう。


●利用スタイル
音楽  →利用スタイルが聴覚である。
電子書籍→利用スタイルが視覚である。

つまり、電子書籍の場合は、読むことに集中する必要がある。
それは、読者の時間を占有しなければならないことであり、
時間を占有する全ての娯楽が競合となりうることである。

さらに言えば、iPadのようなエンターテイメント端末が普及した場合には、
今までとは違い、同一端末上というフラットな環境下で
「ゲーム」「映画」「動画」などの他の娯楽が競合となってくる。


●消費スタイル
音楽  →基本的に聴きっぱなし。
電子書籍→読むだけではなく、学んだり感想を書いたりするなど再利用がある。

つまり、電子書籍の場合は、読んだ後に調べたり引用したり
メモしたりする外部連携が必要となってくることが想定される。

特に「雑誌」の場合は、広告ページから商品購入ページへと直接誘導するなど
新たな収益モデルの導線を構築できる可能性があり、外部連携機能・外部サービスとの
連携も「雑誌」の強みとなることだろう。
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